緒方貞子はどんな人で何した人?功績や影響など経歴【活動まとめ】

犬養毅元総理の孫にあたる国際政治学者の緒方貞子さんが10月22日92歳で逝去されました。

10月29日に都内の教会で行われた葬儀に上皇后の美智子様も弔問に訪れました。

緒方貞子さんは、日本人として、女性としても初めての国連難民高等弁務官を務め、難民などの困難で弱い状況の人々の支援と保護に尽力を尽くしました。紛争の現場に自ら行き、弱い立場の人たちの声に耳を傾け続けた一生でした。

その人柄も素晴らしく、緒方貞子さんの逝去に世界中から追悼の言葉が寄せられています。

緒方貞子さんとはどんな人?

◆緒方貞子さんは、昭和2年東京都港区生まれ。外交官である父の仕事の関係で、幼少期は海外で過ごしました。

聖心女子大学を卒業後は、米国でジョージタウン大学大学院、カリフォルニア大学バークレー校大学院を卒業。

昭和51年に日本人初の女性の国連公使となり、平成3年から10年間は日本人として女性としても初の高等弁務官を務めます。

その在任の間、ユーゴスラビアやソビエト連邦崩壊の紛争やルワンダの虐殺などの難民問題には自ら足を現場に運んで尽力。難民キャンプ 設営して、食糧支援など難民の支援に取り組みました。

平成15年から24年までは、国際協力機構の理事長を務めています。

 

 

緒方さんは、人道的視点と人命を守るため、保護して支援することを決めて新しい支援の枠組みを作りました。その生涯を紛争や困難にあった人たちを支援し、助けることにささげたのです。

緒方さんのエピソードとしてご紹介します。緒方さんは毎日英字新聞や日本の新聞、全部で4紙を読んでいたといいます。そして、週に一度は趣味であるテニスを楽しんだそうです。

 

国連日本政府代表部公使、ユニセフ執行理事会議長、上智大学教授、国際基督教大学准教授、第8代国連難民高等弁務官、アフガニスタン復興支援国際会議日本政府代表、国際協力機構理事長など。

 

緒方貞子さんの功績と影響

 

◆湾岸戦争の時にはイラク国内のクルド人を保護、ボスニア紛争ではサラエボ市民への人道支援、ルワンダ虐殺で発生した難民に対しては食糧支援を行う。

◆旧ユーゴスラビアのコソボ自治州での民族紛争で国を追われて行き場を失った数十万人もの難民の保護、支援を行う。

◆現地に自ら足を運んでその困難な状況にある人々から直接声を聞き、支援を行ったその功績を評価され、2017年、コソボの大統領勲章を受ける。

 

コソボの駐日大使からは「コソボは最も困難な時期に我々のそばにいてくれた緒方さんを決してわすれません」とツイッターに追悼のメッセージがありました。

2001年に森総理がアフリカを訪れた際には、緒方さんが同行しており、アフリカへ着いたとたん、難民対策の仕事に就くスタッフが一斉に「オガタが来た!お帰りなさい!」と、拍手で迎えたといいます。緒方さんは世界中で人民支援と難民に尽力する人たちの母親のような存在となっているのです。

小泉首相の私的諮問機関として「皇室典範に関する有識者会議」のメンバーの一人としても参加していました。

緒方貞子さんの突然の逝去を惜しむ声

 

国連の中満泉事務次長は緒方さんを恩師と慕っており、
「ただただショックです。いちばん弱い立場の人たちに常に寄り添った真のリーダーでした」

 

安倍総理大臣は、哀悼の意を示すとともに、「世界の平和や安定に多大な貢献をされ、心からの敬意と深い感謝を表する」とコメントを発表しました。
また、ケニアを訪問した際に難民キャンプを案内していただいたことを鮮明に思い出す」

 

また、河野防衛大臣は「色々な方から緒方貞子は動かった」との話を聞いたが、かなりはっきりと意見をおっしゃっていて、「さすがだな」と思ったこともあったと述べました。

 

公明党の山口代表、「女性活躍のパイオニアで、多くの功績を残した」

 

明石元国連事務次長は
「国連で長く協力した相棒で、難民問題のトップとして国連を支えてくれた。きちんとした思想的な基盤を基にして大変立派な人だった。」

 

 

緒方貞子さんの名言

「見てしまったからには、何かをしないとならないでしょう?したくなるでしょう?理屈ではないのです。自分に何ができるのか。できることに限りはあるけれど、できることから始めてみよう。そう思ってずっと対応を試みてきました。」

出典:著書『聞き書 緒方貞子回顧録』より

 

「『人の命を助けること』。これに尽きます。生きていさえすれば、彼らには次のチャンスが生まれるのですから」

引用:東京新聞より

 

「耐えられない状況に人間を放置しておくということに、どうして耐えられるのでしょうか。そうした感覚をヒューマニズムと呼ぶならそれはそれで一向に構いません。でも、そんな大それたものではない。人間として普通の感覚なのではないでしょうか。」

出典:著書『聞き書 緒方貞子回顧録』より

 

「難民問題で必要なのは、3つの『リスペクト(尊厳)』です。まず、家を追われて最も貧しい境遇にある人々を守らんとする国々の献身に、尊厳を。次に、各国の協力体制の下で難民に寄り添い、第一線で人道支援に従事する者たちに尊厳を。そして一番大事なのは、難民に対する尊厳です」

出典:文芸春秋

 

「物事は直線的には進まない。ジグザグに進むもの。たとえ道の途中、困難なことに遭遇しても、あきらめてはいけない。時と、忍耐が、物事を進めていく。これが言ってみれば、私の哲学のようなものです。」

 

「文化、宗教、信念が異なろうと、大切なのは苦しむ人々の命を救うこと。自分の国だけの平和はありえない」

引用:Yahoo!ニュース

 

緒方貞子さんの功績と、その意思を守り繋げていくことが私たち残されたものの使命です。ご冥福をお祈りいたします。

 

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