フランスでストライキ!交通機関と観光への影響と原因はなぜか?

フランスで12月5日、大規模なストライキが始まり、公共交通機関の運休や学校、警察、消防も業務を停止するなどしています。

このストライキは長期化が予想され、市民生活や観光への影響が心配されています。このストライキの原因は、マクロン政権の年金改革に反対し行われています。

それでは、このストライキの原因となっている年金改革とはどのような内容なのか、このストライキで交通機関と観光をする人への影響についてお伝えします。

フランスのストライキの原因は?なぜ?


 

今回のストライキは、フランスの100を超える都市で80万人以上が抗議デモに参加しましたが、ストライキの原因は何なのでしょうか?

それは、フランスの年金改革制度に反対し行われています。

 

フランスの年金制度は一律ではなく、公務員などの公営企業の特別制度、農業、自営業者など職業ごとに42種類の年金制度があります。

民間企業では一番給与が高かった金額を基準として年金の受給額を算出し、公務員は退職前6カ月の平均給与での算出とその算出方法にはばらつきがあるのです。

1963年以降に生まれた人を対象として、今後2025年から段階ごとに施行し、2040年には完全移行する計画です。

 

そこで、年金制度を一本化して年金支給額の算出方法をポイント制に変えて不公平感を無くそうというのが今回の改革の目的の一つです。

 

 

しかし、この制度導入によって船員や弁護士、オペラ関係に優遇した年金システムがなくなってしまいます。

年金の受け取る年齢も62歳から64歳に引き上げる計画ですが、もし1年早く63歳から受給するとすれば、年金が5%減る計算になります。

他にも数十年前に地下での長時間労働の見返りとして早期退職制度が取り入れられたのが、今回の計画が導入された場合その制度を使って早期退職することができなくなってしまうなどを不満として関係者は反対しているのです。

 

公共機関への影響

 

フランス内の製油所8か所あるうちの7か所がストライキで閉鎖されたので、もしこのままストが続くようなら燃料不足になってしまう可能性があるといいます。

当初、パリのエッフェル塔やヴェルサイユ宮殿、プチ・パレ美術館、グラン・パレ美術館などの観光地も休業していたようですが、現在は営業しております。

オルセー美術館、オランジュリー美術館、ポンピドゥー・センター12月8日現在閉館しています。

お出かけ前には公式サイトで営業状況の確認をしてください。

エッフェル塔

ヴェルサイユ宮殿

ルーヴル美術館

オルセー美術館

オランジュリー美術

ポンピドゥー・センター

グラン・パレ美術館

プチ・パレ美術館

 

交通機関への影響

 

現在の交通機関の運行状況です。

 

◆地下鉄

12月8日現在、パリの地下鉄は、1号と14号線は平常どおり運行、その他の路線は運休しています。

◆SNCF

12月8日現在は通常の1割のダイヤで運行。

◆フランスの航空便

通常通りの運行。

◆RER A〜C線

A線:12:00〜18:00のみNanterre-Préfecture駅とCergy-le-Haut駅間で運行しています。その他は運休です。

B線(パリ北駅以南のRATP管轄区間):12:00〜18:00のみパリ北駅(Gare du Nord)とMassy駅またはRobinson駅間で3便に1便の割合で運行しています。他は運休です。

B線(パリ北駅以北のSNCF管轄区間):5:00〜22:00のみパリ北駅(Gare du Nord)とシャルル・ド・ゴール空港(Aéroport CDG)間またはMitry駅間で4便に1便の割合で運行しています。他は運休です。

C線:朝と夕方のみAusterlitz駅とBrétigny駅間の一部の駅で運行しています。
※ベルサイユ行きは運休しています。

オルリーヴァル(RER B線Antony駅とオルリー空港間):終日通常運行

◆トラム

トラムは運行数を減らして復旧しています。

◆バス

空港行きのバスはすべて終日通常運行です。

パリ市内および近郊(RATP管轄)のバスは半分に減らして運行しています。

 

 

フランスでストライキが頻繁に起こる背景には、歴史的な背景があるようです。
ストライキは権力者との闘争を表すと第二次世界大戦中もストライキが禁止されていました。1946年の終戦後にやっとフランス国民にストライキが認められました。ストライキは何世紀もかけてフランス人が手に入れた権利なのです。

 

例えば、ストライキのおかげでフランス人は8時間を超える長時間労働の権利や有給休暇などを勝ち取りました。

公共機関がストライキで停止してしまうなど市民生活に支障をきたすこともありますが、その恩恵としてよりよい生活を勝ち取ってきた歴史があるのです。

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