毎年12月12日に恒例で発表される「今年の漢字」ですが、今年は「令」が選ばれました!
「今年の漢字」というイベントは、日本漢字能力検定協会が今年の世相表す漢字を一般で募集するもので、最も多く選ばれた漢字をその年の漢字とします。
今年は全部で21万6325票の投票があり、「令」は最も多い3万427票の票が集まりました。
それでは、「令」が今年の漢字に選ばれた理由、「令」の意味、今年の漢字の他の候補についてお伝えします。
今年の漢字「令」を選んだ理由・由来は?

「金」という漢字はこの20年も間に3回も選ばれていますが、「令」という漢字が選ばれたのは初めてのことでした。
新元号「令和」は日本最古の歌集「万葉集」の「梅花(うめのはな)の歌三十二首からの言葉なのですが、このことで日本の伝統文化を再び考える機会になったという意見もありました。
◆「令」を選んだ主な理由
・法令改正で消費税が10%へ引き上げられた。
・芸能界で脱税、闇営業、薬物使用の不祥事が発覚した年。そのことで法令を守ることの重要性を再確認した。
・災害が多く、警報発令もあった。
こういった意見が多くあげられました。
今年の漢字「令」の意味は?
それでは、「令」の意味について確認してみたいと思います。
1 いいつける。命じる。いいつけ
2 のり、きまり、おきて
3 おさ、長官
4 よい、りっぱな
5 他人の親族に対する敬称
これが「令」という漢字の意味となります。
「万葉集」で使われた「初春の令月」の「令」は、素晴らしい、良いという意味で使われています。
また、「令」には「令室」「令嬢」という言葉のように敬称として使う意味と、「令名」「令聞」のように「よい、りっぱな」という上記の4の意味もあります。
今年2019年の他の候補の漢字について
1位は「令」でしたが、他の候補はこのようになっています!
2位「新」
3位「和」
4位「変」
5位「災」
6位「嵐」
7位「水」
8位「風」
9位「天」
10位「税」
11位「雨」
12位「一」
13位「台」
14位「結」
15位「闘」
16位「改」
17位「火」
18位「桜」
19位「薬」
20位「皇」
となっています。
それぞれの理由でいくつか挙げると、12位「一」を選んだ理由としては令和一年であること。東京オリンピックの一年前であること。ラグビー日本代表が「ONE TEAM」で大活躍した。「一律」でない消費税率で混乱をきたしたことです。
6位「嵐」の理由では、人気グループ「嵐」の活動休止発表や、SNSの解禁、メンバー二宮さんの結婚など話題性が高かったこと。そして、今年は台風に何度もみまわれ、甚大な被害があったこととして多く上がりました。
18位の「桜」は、「桜の戦士」と呼ばれたラグビー日本代表がラグビーを大いに盛り上げたこと。勇気と感動を与えてくれたこと。そして、政治では「桜を見る会」により、国会に混乱を招いたことです。
今年も感動、災害、混乱などたくさんのニュースがありました。
来年は東京オリンピックの年なので4回目の「金」が今年の漢字として再び選ばれるのでしょうか。
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