今年も1月5日に令和になって初めて東京、豊洲市場での初競りが行われました。今年も寿司チェーン「すしざんまい」(全国57店舗)のつきじ喜代村が競り落としました。
その金額はなんと1億9320万円!
毎年話題になる初競りの価格。果たして元は取れるのでしょうか?このマグロは大間のクロマグロで、重さは276㌔。1㌔当たり70万円の金額で競り落とされました。
寿司にすると、12000貫分になります。しかし、単純計算でも1億8800万円ほどが赤字の計算。それなのになぜ高額で競り落とすのでしょうか?
それでは今回はなぜマグロの初売りは高くなるか?元は取れるか?についてお伝えします!
2020年今年の初競りは?

今年もまた寿司チェーン「すしざんまい」を運営するつきじ喜代村が競り落としました。
昨年は豊洲市場へ移転後初めての初競りで、その金額なんと3億3360万円(278キロ、1キロ当たり120万円)!競り落としたのはやはり「すしざんまい」でした。
「すしざんまい」の木村社長は
「競る相手がいたから負けられない。みなさんにいいマグロを食べていただきたいから頑張った」「でも、やっぱり(落札価格は)高いね」と苦笑いを浮かべて本音を漏らしていた。
ということです。
初競りはなぜ高いのか?
初競りで言われる「一番マグロ」とは1㌔当たりの落札最高値のマグロを指します。
初競りは2008年から値上がりし始め、2008年は736万円だったのが、2012年はなんと5649万円!
そして2013年で一気に1億5540万円、2014年は736万円、2015年は435万円、2016年は1400万円、2017年は7420万円、2018年は3645万円、2019年は3億3360万円でした!
なぜ毎年このような高値になるのでしょうか?
昨年、今年と「すしざんまい」が競り落とし、2018年は「鮨おのでら」、2008年から2011年は香港の寿司王で実業家のリッキー・チェンさんと日本の「久兵衛」が共同で競り落としました。
高値になる理由はやはり話題性による経済効果ということでしょう。
利益だけ考えると確実に赤字ですが、初競りで落とした金額とその名前は話題になり今年ばかりでなく来年もまた取り上げられるのです。
話題性、そして確実にプラスとなるイメージのためというのがその答えとなりますね。
何人前で元取れるのか?
1億9320万円で競り落とされたマグロは12000貫分になります。それを398円での提供なので、単純計算で477万6000円の売値で1億8842万4千円の赤字になります!
しかし、
店の店主のコメントで「原価は度外視」「お金はかかるがそれより縁起物」ということです。
そして、一番大きいのは宣伝効果。
すしざんまいで初競りのマグロがいくらで競り落とされたかがまずはたくさんの媒体のニュースで拡散されます。
そして、それを見た人が「初競りのマグロを食べたい!」「初競りのマグロを食べた!」と、たくさんの人たちがSNSで発信するのです。
縁起物の初競りマグロ!「すしざんまい」で食べてみてはいかがでしょうか!
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