京都市長選挙2020候補者/門川・村山・福山の情勢とマニフェスト

いよいよ、2月2日に迫った京都市長選挙投開票。

現在3期目を務め4選目を目指している現職の門川大作候補(69)(公明党、自民党京都府連、立憲民主党府連、国民民主党府連、社民党府連推薦)が先行して、新人で弁護士の福山和人候補(58)(共産党、れいわ新選組推薦)、同じく新人で前京都市議の村山祥栄候補(41)が追う形と各新聞紙面では報じられています。

そして約2割の有権者が投票先を決めていないという状況で、公になっている情勢とは変わる可能性は大きいとみられます。

京都市長選挙への関心では「大いにある」「ある程度ある」を合わせると7割以上となっていて、投票の基準は「政策」と答える有権者が6割以上となっています。

それでは今回は、2020年京都市長選挙候補者、門川氏、村山氏、福山氏の現在の情勢とそれぞれのマニフェスト、そして話題となっている「共産党の市長はNO!」ポスターについてもお伝えします!

門川氏、村山氏、福山氏の情勢は?

3期目で現職の門川氏が先行し、新人で弁護士の福山氏、前京都市議の村山氏が追っているという報道がされています。
果たしてそれは正しいのか、実は福山氏優勢、もしくは僅差なのではとの見方が高まっています。

現在の3者対立は2008年に行われた京都市長選と酷似した状況といえます。
12年前の選挙でも共産党推薦の中村和夫氏に951票差まで追い詰められ門川氏はギリギリでの当選を果たしたのでした。

2008年2月10日の京都新聞は「門川氏やや先行、中村氏追い上げる」という見出しで、門川氏がやや先行しており共産党の中村氏がそれを追い上げているという記事を報じました。
しかし、実際の投票結果で中村氏は4行政区で門川氏より多く、出口調査では20代の支持では1位でした。

2020年1月28日の毎日新聞で、福山氏を投票するとした有権者のうち約4割が市長選について「大いに関心がある」だったが、門川氏と福山氏を支持する有権者は共に約2割で、今回の京都市長選挙に関心が高い層は福山支持となっていることを報じています。

 
 

ある日の福山氏の演説会で意外な人物がいたといいます。
それは、国指定の名勝・南禅寺無鄰菴(むりんあん)近くに計画されているホテル建設に反対する東村美紀子さんです。

東村さんは初当選以来、門川氏を支持してきたのですが、ある日突然、反対している地区に景観を損なうとんでもないホテルができると知りました。風致地区であり重要文化科的景観地区である場所への建設を現市長が認めていたのです。

東村さんは福山氏の街頭演説を聞きに行ったとき「大ファンになった。私たちの気持ちを託せる」と思ったと話します。

 
 

また、福山氏が掲げるマニフェストにある「返さなくてもいい自治体独自の奨学金創設」や「みんなで食べる温かい中学校給食の実現」など、これまで市政が目を向けなかった課題に積極的に取り組もうと主張する姿に、これまで政治に関心がなく目を向けなかった層が共感を得てその動きはさらに広がっているようです。

門川陣営が恐れる福山氏を攻撃する意図でと思われる新聞広告ですが、かえって市民からの批判が高まっており、門川支持としてきた有権者からも「民主主義つぶし」だと反発を招いて福山支持を明言する人たちも現れているのです。
 
 
 

角川氏、村山氏、福山氏それぞれの経歴は

門川氏の経歴

・1950年京都市中京区生まれ

・京都市立堀川高等学校卒業。1974年立命館大学二部法学部卒業

・京都市教育委員会総務部長、京都市教育委員会教育次長、京都市教育委員会教育長を歴任

・2008年の京都市長選に初当選。以降3期連続当選。今回は4期目の挑戦。

村山氏の経歴

・1978年京都市左京区生まれ

・専修大学法学部卒業。

・学生時代に衆議院議員・松沢成文氏の秘書を務める。

・2000年に株式会社リクルートに入社。営業職に従事。

・2003年の京都市議選初当選、2007年再選。2008年京都市長選落選。

・2010年地域政党「京都党」発足。2011年(3期目)、2015年(4期目)、2019年(5期目)京都市議選当選。
市議選には2期目から4期連続トップ当選

福山氏の経歴

・京都市伏見区生まれ

・立命館大学法学部卒業。

・2001年弁護士登録、京都法律事務所所属。

・2015年に京都弁護士会副会長就任。
離婚、交通事故、詐欺事件、消費者被害、不当解雇事件、建設現場でのアスベスト被害の集団訴訟、教員の超過勤務是正を求める訴訟など、働く人の立場に立った労働事件多く担当。

・2018年の京都府知事選に立候補落選。
現在労働弁護団幹事、自由法曹団常任幹事。

それぞれのマニフェスト

角川氏

1 人生100年時代の「安心」を創る!
①保健医療・福祉・介護を充実し、人生100年時代を見据えた、安心・安全「世界に誇れる健康長寿のまち・京都」をつくります。
②子育て家庭、子ども・若者の孤立ゼロ「子育て・教育環境日本一」、世界があこがれる「大学のまち・学生のまち京都」をさらに推進します。

2 「いのち」守る、防災減災先進のまちを創る!
③地域に根差した「災害に強いまちづくり・ひとづくり」で市民のいのちと暮らしを守ります。
④CO2排出正味ゼロへ!市民ぐるみで「環境にやさしい持続可能な脱炭素・循環型社会」を構築します。

3 力強い「経済」と都市の「活力」を創る!
⑤地域企業・中小企業の持続的発展と、知恵産業の創造、創業・イノベーションの創出など成長戦略で、力強い京都経済をつくります。
⑥安心と活力を生み出す持続可能な都市の構築と、ひとと公共交通優先の「歩いて暮らせるまち・京都」を推進します。

4 文化のチカラで、くらしとこころの「豊かさ」を創る!
⑦豊かなくらしを支える「文化芸術・スポーツ都市」を実現、市民生活を最優先に、地域の活性化、文化の継承・創造につながる観光の京都モデルを構築します。
⑧京都の自然や歴史・文化遺産など「歴史力・地域力をいかしたまちづくり」を進めます。

5 まちづくりを支える「持続可能な財政」を創る!
⑨市民が主役の「みんなごとのまちづくり」と区役所機能のさらなる強化で、「参加と協働によるまちづくり」の京都モデルをさらに発展させます。
⑩緊密な府市協調・国との強固な連携・近隣自治体との都市間連携、オール京都による京都全体の発展と、持続可能な財政を実現します。

引用:門川大作氏ホームページより

村山氏

1 納得の行政 ~解体、そして再生へ~
当たり前のことを当たり前に。誰もが納得できる行政運営をおこないます。不正・不条理・不公平と徹底的に闘い、是正します。

2 財政再建 ~将来にツケを残さない~
破綻寸前の京都市。財政全国ワースト2位から脱却し、人件費の見直し、事業の整理、交通局の民営化など財政再建を徹底的に行い、将来に負担を先送りしない財政を実現します。
・予算編成制度改革(積み上げ型から分配型へ)
・補助金改革(サンセット方式と成果報酬制の導入)
・市長給与50%カット ほか

3 人口増加 ~若者が増え豊かな京都へ~
若者の流出が著しい京都市。交通混雑緩和、中心市街地の住居・オフィスの確保など「住みたい、働きたい街」を実現し、人口減少ゼロの京都市を作ります。
・次世代型環状線の建設
・「働いて良し」の京都の実現と所得10%向上
・京都駅前再開発の着手、芸大移転中止 ほか

4 未来を創造 ~こどもの命と成長に力を~
こどもが等しく幸せに成長できる社会に向けて、児童虐待ゼロ、子供の貧困撲滅、子育て支援の充実を徹底していきます。
・災害に備える!
・観光公害ゼロ、世界一の観光都市へ ほか

5 京都の復権 ~京都を再び都に~
「京都を再び都」にすべく、リニアの誘致、文化首都の制定、皇族の京都移転を進めます。
・徹底した子育て支援・教育拡充
・殺処分ゼロ、ペット生体販売の規制
・卒原発・再生可能エネルギー確立へ

引用:村山氏ホームページより

福山氏

1 夢をつなぐ 市民のくらし丸ごと応援
京都から貧困をなくし、すべての人が将来に夢をつなぐことができるようにするため、府と連携し、暮らしの底あげで、誰もがもっと豊かに暮らせる安心感を生みだします。

2 なりわいをつなぐ まっとうに儲かる京都へ
人・モノ・お金の好循環を取り戻し、つなげるため、地域の持続可能性の視点に立った循環型産業政策のグランドビジョンをえがきます。
また公共事業については、莫大な負担を要する大型公共事業は冷静に検証しつつ、地域密着型の中小型公共事業は地元優先発注で計画的にすすめて、住民サービス向上や防災力強化と経済活性化を両立させます。

3 まちをつなぐ 京都が京都であり続けるために
インバウンド(訪日旅行)呼び込み型の観光政策をみなおします。人と人が交流する観光本来の意義を大切にして、伝統産業への支援、文化財保護対策を強化するとともに、滞在型・体験型観光へシフトし、京都の歴史的な景観と街並みと住民の生活環境を守り、地域がうるおう、住んでよし訪れてよしの京都をつくります。多くの世界遺産を有する歴史文化都市京都の豊かな文化を守り、次世代につなぎます。

4 未来へつなぐ原発ゼロ、防災、気候危機対策、平和と多様性
福井県の高浜原発や大飯原発の廃炉推進のイニシアチブを発揮します。
台風、地震、火災などの災害災害に強いまちづくりをめざします。
地球環境を守るため、京都議定書を発信した京都らしく、2050年までにCO2排出量ゼロ実現のためリーダーシップを発揮します。

5 ひとをつなぐ地域のことは地域で決める
「リーダー」ではなく、「御用聞き」として、またトップダウンではなくボトムアップで、現場の声をよく聞き風通しのよい市政運営をおこないます。
区役所をはじめとする業務の統廃合ではなく、現場に近いところに職員と権限と予算を配置して、住民自治の力を育み、市と住民が共同して地域のことは地域で解決できるような仕組みをつくります。

引用:福山氏ホームページより

今回、京都市民だけでなく注目されている京都市長選挙は2月2日!
あと数日、結果に注目ですね。

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