先日、LINEリサーチから10代の流行語のランキングが発表されました。
ランキングはとても個性的で、今の若者らしさが出ていて面白いと思いました。
LINEリサーチのランキングの他にも、歴代、つまり2020年以前に流行した言葉もお伝えします
ランキングの1位に輝いた流行語は、一体何なのでしょうか?
10代の流行語、ランキング一覧!1位は何?
ではまず、LINEリサーチの発表した10代の流行語ランキングを見ていくことにしましょう!
ランキングにある言葉は11個で、今を生きる若者にとっては馴染みのある言葉が多いでしょう。
11位「レベチ」は、29.8%でした。
「レベルが違う」の略語です。
10位「〇〇み」は33.4%でした。
この言葉を明確に定義するならば、「〜という感じ、気持ちがする」とでもいうべきでしょうか。
「おもしろみ」「おかしみ」というような言葉はご存知ですよね。
そこから拡張して、「今日出かけたみある」(今日は出かけたい感じだ、そういう気持ちだ)というふうに使用されるようになったのでしょう。
9位は「エモい」で33.5%です。
エモーショナル(感情的)という単語を日本語に落とし込んだ言葉です。
面白い映画や優れた音楽、感動的なニュースなどを眼にした時に、「エモいなあ」と言ったりします。
心に訴えかけてくるものを眼にした時、ポジティブな意味合いで使います。
8位は「ぴえん」で、34.4%でした。
ちょっとした嬉しさや悲しさを表す時に使います。
語源は、漫画などで昔から見られた「ぴえーん」という泣き声からだと考えられます。
「教科書忘れた ぴえん」という風に使われます。
「🥺」という絵文字とセットで使われることが多く、最近ではこの絵文字自体が「ぴえん」と呼ばれるようになっています。
7位は「えぐいて」で、35.6%です。
「えぐいって」が縮まってできた言葉です。
「えぐい」という言葉のもともとの意味は、「喉を刺激するような味」のことです。
そこから転じて、「気味が悪い」とか、「つらい」「きつい」というような意味で使われるようになりました。
元々ネガティブな意味合いの強い言葉なのですが、最近ではポジティブな意味合いで使われることも増えています。
「アイドルの〇〇さん可愛すぎ…えぐい…」という風に使われることがあります。
ですが、ネガティブな意味合いで用いられる場合もあります。
痛ましい事件の内容を知った時に、「えぐいことをするなあ」という感じで使うでしょう。
ポジティブな意味とネガティブな意味が混在する言葉ですから、使う時は慎重に。
6位は「あっ・・・(察し)」、37.4%です。
何かを察した時に使われる言葉です。
与えられた情報から何かを感じ取ったけれど、あえて口には出さないという時に用いられます。
5位は「じわる」で37.8%です。
「じわじわと笑いがこみあげてくる」という意味です。
4位は「尊い」で、39.3%です。
元々の意味は「崇高で近寄りがたい」というような意味ですが、最近ではアイドルやアニメのキャラクターに対して使われることが増えています。
3位の「陽キャ・陰キャ」は55.8%と、4位と大きく差をつけています。
「陽キャ・陰キャ」は学校の生徒を分類する際に使われる言葉です。
「陽キャ」は、教室の中でも目立っている生徒のこと。
「陰キャ」はそうではない、目立たない生徒のことを指します。
2位は「詰んだ」という言葉で、56.4%です。
「どうしようもない、八方塞がりだ」というような意味合いで用いられます。
「数学の宿題やってないわ」「次の時間数学だぞ」「まじかよ!詰んだわー」というふうに使われています。
10代の流行語ランキング、栄えある第一位は
そして栄えある第1位は、「それなー」でした!
「それなー」は69.6%で、「詰んだ」とは13.5%もの開きがあります。
共感を表す言葉で、その使いやすさから多くの人々に利用されているようですね。
私も1位は何なのか考えていたのですが、納得の1位だと思います。
どういう使い方をするのか分からない方のために、例文を載せておきます。
「次の体育の授業、めっちゃだるいわー」「それなー」
「それなー」を更に省略して、「それ!」という言い方をする人もいます。
歴代の流行語は何があるの?
現在は上に挙げたような言葉が流行していますが、年代によって流行した言葉というのは様々です。
そんなわけで、歴代の流行語についても軽く触れておきます。
例えば50代男性の場合は、「ナウい」を挙げていますね。
「今風」という意味で昔は大いに流行したのですが、今はとんと眼にしませんね。
40代女性は「だっちゅーの」を挙げています。
『パイレーツ』という二人組ユニットの持ちネタですね。
時代によって流行した言葉が違うというのは、なんとも面白いですね。
歴代の流行語というのは、そのほとんどが現代ではついぞ聞くことのない、いわゆる「死語」となっています。
今流行している「それなー」とか「ぴえん」というような言葉も、いずれ忘れ去られる時がくるのでしょうか。
そして、年をとった今の若者たちが、子どもに対して「昔は『ぴえん』という言葉が…」なんて語っているのを想像すると、なんだか面白いです。
若者の方にとっては馴染みのある言葉も多かったでしょうが、これが30代、40代くらいの世代になってくると、頭に疑問符を浮かべる人も少なくないでしょう。
これからもどんどん新しい流行語が現れてくるでしょうが、一体、それはどんな言葉になるのでしょうか。
想像が膨らみますね。
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