南北共同連絡事務所とは何?爆破した理由と原因をわかりやすく!

南北共同連絡事務所が「金正恩氏の妹、金与正(キムヨジョン)朝鮮労働党第1副部長」の予告通りに爆破されたというニュースが飛び込んできました。

南北統一に向けて前進していたかに思われていましたが、ここにきて緊張感が一気に高まる事態になりました。

今回の話題は、南北共同連絡事務所の爆破です。

ここでは、「南北共同連絡事務所とは何?」と「爆破した理由と原因は何?」に大きく2つに分けてお伝えします。

韓半島の北と南の関係についてよくわからない人に向けて、南北共同連絡事務所について、北朝鮮によって爆破された理由や原因、経緯についてわかりやすく整理しました。

戦争が始まってしまうの?と心配になっている人や、南北共同連絡事務所の爆破で南北問題に関心を持った人は、どうぞご覧ください。

南北共同連絡事務所とは何?

南北共同連絡事務所とは、その名前の通り「南北朝鮮の連絡事務所」です。

南の大韓民国(韓国)では「南北共同連絡事務所」とされていますが、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)では、「北南共同連絡事務所」としていると伝えられています。

南北共同連絡事務所が設置されていた場所

引用:朝日新聞デジタルより

南北共同連絡事務所が設置されていた場所は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の開城工業団地内です。

南北共同連絡事務所が設置された経緯

南北共同連絡事務所が設置された経緯は、2018年4月27日の「板門店宣言」の第一条・第三項で「南と北は当局間協議を緊密にしたことによるものです。

その目的としては、「民間交流と協力を円満に保障する」と伝えられていました。

板門店宣言とは

2018年4月27日に、板門店の平和の家で南北首脳会談を行われました。

このときに、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が署名したのが「朝鮮半島の平和と繁栄、統一のための板門店宣言」です。

朝鮮半島の38度線

1945年にポツダム宣言によって第2次世界大戦が終わりました。

それまで日本に統治されていた朝鮮半島は、ソ連とアメリカによって統治されることになったのです。

ソ連の統治:北緯38度線から北の領域。
アメリカの統治:北緯38度線から南の領域。

1950年に「朝鮮戦争」が始まるまでは、38度線は韓国と北朝鮮の「国境線」とされていました。

「朝鮮戦争」が停戦した後の38度線は、「朝鮮戦争停戦後の軍事境界線」となっています。

それまでの経緯は、以下の通りです。

ソ連は大日本帝国に宣戦布告して、「ソ連対日参戦」により満州国と朝鮮半島北部に侵攻を開始しました。

そのときアメリカは、ソ連軍が単独で朝鮮半島を占領する事態を防ぐために、ソ連に対し半島の分割占領案を提示したのです。

北朝鮮はどのようにしてできたのか

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は、1948年9月9日に独立・建国されました。

北朝鮮は、朝鮮戦争休戦以降は「軍事境界線」以北の朝鮮を領土としています。

日本がポツダム宣言を受諾した時点(1945年8月15日)では、朝鮮

には朝鮮人による独自の共産党組織がありました。

1946年2月に、ソ連軍はソ連に亡命します。

そのとき、金日成氏は北朝鮮の行政機関である「北朝鮮臨時人民委員会」の委員長に任命されたのです。

モスクワで行なわれたスターリン氏との会談で、ソ連が樹立を考えていた朝鮮の共産党政権の指導者として「金日成氏」が認定されたと伝えられています。

ポツダム宣言のあった1945年の時点では、1947年に選挙によって南北を統一する予定になっていたそうです。

現実的には、まったく別の方向へ展開することになります。

朝鮮の北側では金日成氏をトップとした改革が進み、選挙は南側のみ始めることになったのです。

その結果、朝鮮半島の統一は決裂となりました。

1948年に、「大韓民国(韓国)」と「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)」が誕生します。

1950年に、朝鮮戦争が起こっています。

南北共同連絡事務所を爆破した理由と原因をわかりやすく!

金与正(キムヨジョン)朝鮮労働党第1副部長」の予告

南北共同連絡事務所の爆破は、「金正恩氏の妹、金与正(キムヨジョン)朝鮮労働党第1副部長」により予告されていました。

今回の南北共同連絡事務所を爆破は、北朝鮮の韓国政府への強い挑発行為であるという見方をされています。

世界各国の注意を引くことが目的で、今すぐに戦争ということはないだろうといことです。

アメリカ軍の介入を招くことや、中国が強行的な態度を取るようなことは避けるということですね。

南北共同連絡事務所の爆破前に何があったのでしょうか

北朝鮮は、「韓国の脱北者団体」による北朝鮮の体制批判ビラ散布に反発していました。

報復措置として、6月9日に北朝鮮側が「南北共同連絡事務所」を一方的に閉鎖したのです。

南北共同連絡事務所の爆破予告があったのは、6月13日です。

「金正恩氏の妹、金与正(キムヨジョン)朝鮮労働党第1副部長」より、「遠からず共同連絡事務所が跡形もなく崩れる光景を目にするだろう」と談話が発表されていました。

6月16日に南北共同連絡事務所は爆破され、ほんとうに跡形もない状態になったのです。

北朝鮮の強硬姿勢がまだ続くかどうかについては、韓国の対応次第としか伝えようがありません。

次に爆破されるとしたら、北朝鮮の金剛山観光地区に「韓国側が建設した観光施設」ではないかと言われています。

2018年4月の板門店での南北首脳会談後に「金正恩氏の妹、金与正(キムヨジョン)朝鮮労働党第1副部長」は、『韓国側が南北合意より米国との同盟を優先した』と主張しています。

また、南北関係の悪化については「南朝鮮(韓国)当局の執拗で慢性的な親米屈従主義が生んだ悲劇だ」と批判しています。

金与正氏は、思想に忠実でかなり大胆なようです。

今後の動きに注目したいと思います。

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