「金曜ロードSHOW!」では「夏アニ2020」と題して、5週連続でアニメ作品が放送されます。
放送される映画の中には『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』ほか、『となりのトトロ』などスタジオジブリの作品も放送されます。
そんな「夏アニ2020」にて、7月31日に映画「聲の形」が放送されます。
この「聲の形」ですが、実はその内容の面で議論を巻き起こした作品なのです。
今回は映画「聲の形」の表現がひどい!嫌い!胸糞悪い!イラつくとの声が多く上がっているのに、なぜこの作品を放映するのかについてお伝えします。
「聲の形」ってどんな映画?
まず初めに、「聲の形」とはどのような映画なのかについて解説していきます。
「聲の形」は「けいおん!」などで有名な京都アニメーションが制作し、2016年9月に公開されたアニメーション作品です。
第40回日本アカデミー賞の優秀アニメーション作品賞、第26回日本映画批評家大賞のアニメーション部門作品賞にも選ばれています。
「聲の形」は、聴覚障害を持つ少女・西宮硝子と、彼女をいじめていた経験を持つ少年・石田将也の二人を描いた作品です。
将也が小学6年生の頃、先天性の聴覚障害を持つ硝子が将也のクラスに転校してきます。
硝子は「筆談用ノート」でクラスメイトと関係を持とうとするのですが、将也たちは彼女をいじめるようになってしまいます。
硝子の補聴器が何度も紛失したことで学級会が開かれるのですが、このとき、犯人は将也だと決めつけられてしまいます。
将也の母親は補聴器代を弁償しますが、この一件以降、将也はいじめられるようになってしまいます。
中学生になっても将也は孤立し、この一件が原因で彼は心を閉ざしてしまうこととなります。
高校3年生となった将也は、とうとう耐えかねて自殺を決行しようとしますが、結局断念します。
自殺を決行しようとする前、将也は硝子の居る手話サークルを訪ねて、手話で「友達になってほしい」と話しかけていました。
自殺を断念した後、将也は再び手話サークルを訪ねますが、硝子の妹・西宮結絃に阻まれて硝子に会うことができなくなってしまいます。
この後は、将也が硝子との関係を修復しようと苦心していく様子が描かれていきます。
映画「聲の形」はひどい?「嫌い」「胸糞悪い」という声も
次に、映画「聲の形」に対する「ひどい」「嫌い」「胸糞悪い」という声について解説していきます。
「障害者」という重いテーマを扱う以上、議論を呼ぶのは当然といえば当然のことです。
いくつか、「聲の形」に対するネガティブな評価をツイッターから引用していきます。
「聲の形」公開当初のツイートですから、「聲の形」を見た方の率直な感想を見ることができると思います。
「聲の形」観た。これは悪質な加害者救済物語。周囲にさまざまなクズを配置することによって相対的に主人公がマシにみえるようにしてるし、主人公を筆頭にさまざまなクズひとりひとりが最終的に救われる構図だし、聴覚障碍者の子はそのためだけに存在している。物語の道具であり健常者の道具でしかない
— f the minion🌹 (@francesco3) September 21, 2016
これは障害者を健常者救済の道具として扱っている、というような意見です。
聲の形、本屋で御試しが置かれてて立ち読みしたけど、元いじめられっ子からすると胸糞悪い悪趣味な産物以外の何物でもなかったので、それ以上読まなかった。
いじめ主犯と共犯のために書き下ろされた感動ポルノでしょ。あれ。— 錯乱中 (@tategoto129) September 21, 2016
こちらは「聲の形」を『感動ポルノ』だとする意見。
いじめっ子を慰めるために聴覚障害者を利用している『感動ポルノ』である、というのが主な批判であるようです。
「聲の形」はいじめの描写もありますから、いじめを経験したことのある方の中には、そうした描写に耐えきれない、とする意見もあるようです。
いじめの描写に我慢できず、その後の展開を見たくなくて(あらすじで大体想像できた)、途中で観るのを止めました。
映画の感想なんて個人的なものなので人それぞれですが、ただ単に大変嫌な気分になりました。もし見続けたとしても、余計に嫌な気分になると思ったので、止めました。
最近観たモノで(途中までですが)これぞ最悪、とキッパリ言い切れます。個人の感想、人それぞれです。
引用:amazonレビューより
他にも、「聲の形」に登場する川井みきというキャラクターに対する批判の声もあるようです。
聲の形の川井は一生許すことのできないキャラやと思うわ
— シェフ (@wanigumo) August 26, 2018
聲の形、1番胸糞悪いの川井さん
— あ ゆ (@ayukachan__) August 26, 2018
まあ、これは批判というよりは、「川井みきが嫌いだ」という作品のキャラクターに対する単なる感想ですね。 「胸糞悪い」と、かなり強い嫌悪感となっています。
つまり川井みきというキャラクターは、見る人によっては相当腹立たしいキャラクターに仕上がっているようです。
このように、「聲の形」という作品に対する「ひどい」「嫌いだ」という批判は、一定数存在するようですね。
ひどい、気分が悪くなるので最後まで見れなかったという意見や、見たことがないが嫌だという声もたくさんあるようです。
でも、そういった方はもう一度通して見てみたらまた違った感情がわくかもしれません。
一度も見たことがない方は、そういったネガティブな意見を心に留めたうえで見てみてはどうでしょうか。
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用途にあった方で気軽に無料期間を利用してに「聲の形」を改めて観てみてはいかがでしょうか?
一度目とは違った感想が沸き上がるかもしれないですよ。
なぜ今、「聲の形」なのか?
最後に、なぜ今「聲の形」を放送するのか、ということに関して解説していきます。
どうして映画「聲の形」を放送するのか、という声があがるのも決しておかしくはありません。
この理由を理解するためには、「聲の形」に対するネガティブな声だけでなく、ポジティブな声についても考えなくてはいけません。
テレビで見て衝撃を受け、再度見たいと思ったのと手元に持っておきたいと思ったので購入しました。
結論から言うと、人との接し方を見直すきっかけとなり、大げさに言うと生き方を考え直させてくれた本当に素晴らしい作品です。アトピー性皮膚炎が酷く、一度だけ死にたいと言った自分の娘(今は元気です)のこともあるので、40代の男ですが涙無しでは見られませんでした。
この作品に出会って、もっと人に優しく、娘の幸せのために生きて行きたいと強く感じましたので、それを時々思い出させるためにも一生手元に置いておきたいと思っています。このあと原作の漫画も購入しましたが、素晴らしい原作があってこの映画が出来ていることを実感しましたし、映画は音と映像の効果で感動が増すことも分かりました。どちらも傑作だと思います。
個人的な感想で申し訳ありませんが、世の中の人に広く見て頂き、感想を伺いたい作品です。
引用:Amazonレビューより
これは先程同様、Amazonの「聲の形」のレビューからの引用です。
この方は「聲の形」によって人との接し方を見直し、生き方を考え治すことが出来たと言っていますね。
「聲の形」では心を病んだ主人公の将也と、聴覚障害を持つ硝子が苦悩し、そして自分自身と向き合っていく姿が描かれていきます。
障害者だからどうだということではなく、キャラクターが一人の人間として苦悩し、そして成長していく姿に心を打たれたという人もいるようですね。
ちなみに、このレビューでも分かるように、この映画「聲の形」には原作となった漫画が存在します。
「聲の形」の作者である大今良時(おおいま よしとき)先生は、「人と人とが互いに気持ちを伝えることの難しさ」ということを念頭においていたそうです。
その答えを先生自身も見つけることができなかったため、「読者に意見を聞いてみたい」という気持ちで描いたといいます。
映画「聲の形」のキャッチコピーは「君に生きるのを手伝ってほしい」です。
大今良時先生をはじめ、この映画の制作に関わった方々は「障害者を侮辱してやろう」という気持ちで「聲の形」を制作したわけではありません。
上に挙げたAmazonのレビューを書いた方のように、この映画を生き方を考える契機とした方もいらっしゃいます。
「聲の形」を見る人は、キャラクター達の葛藤や苦悩がどのように解決されていくのかにこそ目を向けていくべきです。
そうすることで、様々な立場での心の揺れ動き、自分のあり方について考え直すことができるようになるかもしれません。
「いじめ」「障害者」という重要なテーマを扱う以上、様々な意見が存在していますね。
そんな「聲の形」が7月31日に放送されます。
あなたはこの映画を、どのようにご覧になるでしょうか?
コメント
不快なので観ません
主人公の女の子は障害者である前に1人の人間。そして要支援者ではなく、周りの人を幸せにしてくれる支援をする側の人だと思う。障害者を侮辱しているとか…酷評が書かれていますが、障害者はその障害を個性の一つとして受け入れています。まだ受け入れきれずにもがいている人も含めて、先には必ず克服するチカラを持っています。ある意味そこら辺にいる多くの健常者と自身の事を表現する輩よりも、何十倍も深い人生を歩んできています。魂のステージが三つも四つも上にいるのです。どうかその人たちに出会って下さい。そして癒してもらって下さい。例えばあなたの事を命がけで育ててくれた両親よりも深く深くあなたの事を愛してくれるのです。この映画でもあちこちで表現されていた、人類愛とか宇宙愛とか、適切な言葉がわかりませんが…。ありきたりな恋とか恋愛感情と比較するのもご遠慮願いたい感情です。
少しくらい人と違うからといじけないで、考えて下さい。宇宙は何のために私たちをこの世に生み出したのでしょう?
ある意味、生きて行く価値観を根底から崩し倒した作品です。
これといって宗教に答えを請わず、ただ、若者たちの尊い素直と正直さだけで表現されています。100回読んで下さいと言う本がありますが、こちらも100回見てください。色々な事が変わると思います。色々な事が色づいて見えてくると思います。
実生活でいきなり障害者と関わるのにはかなり高いハードルがあります。あなたが他人を傷つけて良い理由などないのです。ましてや障害者を傷つけるなどもってのほかです。
もしも、彼等に癒してほしいともうのであれば、先ずはこの作品を100回見てください。
こころない書き込みで他の読者を傷つけないでください。
あなたは自分一人で生きて来たわけではない。
周りにいる何千何万もの人によって生かされているのです。これまでもそしてこれからも。
何事にも感謝しないで当たり前のように、資源を貪り人の心までも貪り続けている事を自覚して下さい。
そしてどうか、弱い私の事をどうか助けて下さい。
とてもシンプルに、『何度も補聴器壊されるぐらいのイジメ受けたのになんでその相手のこと好きになれるの?』『一生モンのトラウマ背負ってもおかしくないのでは?』『二次障害で精神障害発症してもおかしくない小学生時代送ってなぜ平然としていられるの?』と思いました。
現実世界で聴覚に障害を持つ小学生の女の子が何度も酷いイジメに遭ったら高校生くらいになった時間違いなく二次障害で精神疾患発症してTwitterの病み垢に苦しみをぶちまけるリストカッターになってるでしょ。
というか、そういった例を何件も見てるので、珍妙な美談になってて何故か『良い話』になってるのがあまりにもリアリティと乖離しすぎてて率直に不快でした。