この記事では、『借りぐらしのアリエッティ』に対する「つまらない」「面白くない」という評価について解説していきます。
2020年8月28日の『金曜ロードショー』で『借りぐらしのアリエッティ』が放送されるということで、なぜこうした評価がされているのか、気になっている方も多いことと思います。
「ジブリ映画」というと、美しい自然描写や、胸躍るファンタジー作品を想像する方が多いのではないでしょうか。
今回『金曜ロードショー』で放送される『借りぐらしのアリエッティ』もその例に漏れず、「人間の世界で生きる小人」を描くファンタジー作品になっていますが、なぜ「つまらない」「面白くない」という評価がなされているのでしょうか。
「つまらない」「面白くない」という評価について、詳しく見ていくことにしましょう。
『借りぐらしのアリエッティ』について
まず初めに、『借りぐらしのアリエッティ』という作品について軽く解説していきます。
『借りぐらしのアリエッティ』は、スタジオジブリ制作の長編アニメーション作品です。
ジブリ映画の監督といえば宮崎駿さんですが、『借りぐらしのアリエッティ』の監督を務めたのは宮崎駿さんではなく、本作が初の監督作品となる米林宏昌さんです。
イギリスの児童文学作家であるメアリー・ノートンの著書『床下の小人たち』を原作として、翻案と脚色を行った作品です。
キャッチコピーは「人間に見られてはいけない。」「それが床下の小人たちの掟だった。」であり、公開当初は大きな話題となりました。
『借りぐらしのアリエッティ』あらすじ
次に、『借りぐらしのアリエッティ』のあらすじを軽く見ていくことにします。
とある郊外に荒れた庭のある広大な古い屋敷があった。
その床下で、もうすぐ14歳になる小人の少女・アリエッティは、 父ポッドと母ホミリーと3人でひっそりと静かに暮らしていた。
アリエッティの一家は、屋敷の床上に住むふたりの老婦人、 女主人の貞子とお手伝いのハルに気づかれないように、 少しずつ、石けんやクッキーやお砂糖、電気やガスなど、 自分たちの暮らしに必要なモノを、必要な分だけ借りて来て暮らしていた。
借りぐらしの小人たち。
そんなある夏の日、その屋敷に、 病気療養のために12歳の少年・翔がやって来た。
人間に見られてはいけない。
見られたからには、引っ越さないといけない。
それが床下の小人たちの掟だったが、アリエッティは翔に姿を見られてしまう。
「おまえは、家族を危険にさらしているんだぞ」 アリエッティは、父に反発する。
「人間がみんなそんなに危険だとは思わないわ」 アリエッティは、生来の好奇心と向こう見ずな性格も手伝って、 次第に翔に近づいて行く。
アリエッティの家族に大きな事件が迫っていた。
ーーー人間と小人、どちらが滅びゆく種族なのか!?
引用:『借りぐらしのアリエッティ』公式サイトより
『借りぐらしのアリエッティ』はつまらない?
米林宏昌監督作品『借りぐらしのアリエッティ』ですが、なぜ「つまらない」「面白くない」という評価がなされているのでしょうか。
その理由は探るべく、「yahoo映画」にある『借りぐらしのアリエッティ』のユーザーレビューを見ていくことにします。
以下に、ユーザーレビューの一部を引用します。
どなたかも発言してましたが、 中途半端な作りかけの映画です。
ポニョもつまらないけどそれ以上です。 笑えるところもなければ魅せるところもなく、 内容も粗末なものです。
夏休みで子供が見ても意味ないと思いますよ。
最後、え!もう終わっちゃうの?って感じ(笑) ジブリ作品だからって期待していくと、 とんでもない事に・・・こんな駄作正直DVDで充分。
引用:「yahoo映画」ユーザーレビューより
このように、自分の思う所を正直に吐露したようなレビューもありました。
まず、登場人物たちの背景が描かれてないから、セリフに重みがないというか。
あの男の子にしても、手術するらしいとか親は離婚して母親は海外に行ってるとか、会話の中でしか出てこないから、ふぅんって感じにしかならなくて、そこでいきなりアリエッティに向かって、「君たちは絶滅する種族だ」みたいなこと言い始めても、はぁ?って感じなんだよね。
そんなことを言われて、その後お母さんが攫われて男の子に助けを求めるアリエッティの気持ちもわかんないし、そんなことがあったのに、最後別れを惜しむシーンも、説得力がないんだなぁ。
引用:「yahoo映画」ユーザーレビューより
上の方よりは少し分析的な視点を持って感想を書いているレビューです。
このレビューは長文だったので一部を切り取って引用させていただいたのですが、可愛いヒロインや小人であることを生かした映像などには肯定的な評価をしていました。
ですが、キャラクターたちの台詞に説得力が感じられなかったために、「微妙」という評価に達したようです。
他のレビューもいくつか見させていただきましたが、「内容が曖昧」「中途半端」といったような感想が多かったです。
『借りぐらしのアリエッティ』が「つまらない」「面白くない」と評価されているのは、『借りぐらしのアリエッティ』の描写不足によるところが大きいようです。
ですが覚えていてほしいのは、こういった映画の評価というのは、見ている人の価値観に大きく左右されるということです。
たとえあなたが『借りぐらしのアリエッティ』を面白いと感じたとしても、それは決して「間違い」などではないのです。
周りの人がつまらないと言っているからといって自分の抱いている評価を曲げるのは、はっきりいって自己欺瞞に他なりません。
他の人がどう思っているかを知ることも大切ですが、あなたがどう思ったか、ということも同じくらい大切なのです。
『借りぐらしのアリエッティ』を面白いと思った方は、その気持ちを大切にしていってください。
いかがでしたでしょうか?
この記事では、『借りぐらしのアリエッティ』がなぜ「面白くない」「つまらない」と評価されるのかについて解説させていただきました。
2020年8月28日、『金曜ロードショー』にて『借りぐらしのアリエッティ』が放送されます。
興味のある方は、是非ともご覧ください。
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